ソレデモワタシハアナタヲアイス
「ああでもしないと絶対試合、出なかっただろ!?」
せっかく飲み込んだ言葉を空人はしっかりと口に出した。
とはいえ、あの時の空人はただ単に頭に血が上って叫んだだけで、その後の美咲の行動までを予想していたとは思えない。
「当たり前でしょ!?最初っから出ないって言ってんのに!」
あまりにもくだらない睨み合いは、そろそろ学食の視線を集めつつあった。
「ま、まあまあ、落ち着こうよ。美咲は早く食べちゃおう?」
たまらず真由子が間に入った。
美咲は大人しく従ってまたスプーンを持つ手を動かした。
「なあなあ、美咲はともかく真由子はバスケ部、入んないの?」
そういえばバスケ部だった空人が、ターゲットを真由子に移した。
「私、美咲がいないチームではやんない主義なの」
美咲の決め台詞のマネをして、真由子はいつもの笑顔でサラリとかわした。
「あ、そう…」
あまりにも隙の無いにこやかさに空人は説得の言葉をなくしていた。
せっかく飲み込んだ言葉を空人はしっかりと口に出した。
とはいえ、あの時の空人はただ単に頭に血が上って叫んだだけで、その後の美咲の行動までを予想していたとは思えない。
「当たり前でしょ!?最初っから出ないって言ってんのに!」
あまりにもくだらない睨み合いは、そろそろ学食の視線を集めつつあった。
「ま、まあまあ、落ち着こうよ。美咲は早く食べちゃおう?」
たまらず真由子が間に入った。
美咲は大人しく従ってまたスプーンを持つ手を動かした。
「なあなあ、美咲はともかく真由子はバスケ部、入んないの?」
そういえばバスケ部だった空人が、ターゲットを真由子に移した。
「私、美咲がいないチームではやんない主義なの」
美咲の決め台詞のマネをして、真由子はいつもの笑顔でサラリとかわした。
「あ、そう…」
あまりにも隙の無いにこやかさに空人は説得の言葉をなくしていた。