ソレデモワタシハアナタヲアイス
「変わったと思うよ。高校入ってから」
隆太は俺と視線を合わせる事を諦めたのか、また雑誌に目を落とした。
「前はあんなに表情出てなかったし、挑発に乗ってムキになる事もなかったし。っていうかあんまり居ないよ?美咲、挑発するヤツって。まあ、だいぶ人間らしくなったんじゃない?」
確かに今の美咲は、初めて会った時の美咲とはかなり違う。
それが俺を少し混乱させていた。
「何でアイツ、バスケ辞めたの?真由子は美咲が辞めたから合わせて辞めた口だろ?」
ネタを変えた質問に隆太は少し時間をおいてから口を開いた。
「はっきり言えば仲間外れだよ。まあ、あれは顧問も悪かったんだけどね。美咲と真由子の実力はこの前見た通り。だからって言って他の部員達が下手ってワケじゃなかったんだよ。それなりに皆、上手かったし。で、うちの学校は上級者が引退する時にキャプテンとかを指名していくんだけど、実力重視で美咲が4番、真由子が5番に選ばれたワケ」
俺は、雑誌の文字を追うのをやめて隆太の話しに聞き入った。
「でも美咲はあの性格だから全然チームプレイしようとしなかったんだよね。ついでに顧問が美咲と真由子の強さにいい気になってそれほど強くない相手の時にはあの2人を試合に出さないどころかベンチにも入れなくてね」
「それって相手にかなり失礼じゃない?」
状況をイメージして、俺はついつい口を挟んでしまった。
隆太は俺と視線を合わせる事を諦めたのか、また雑誌に目を落とした。
「前はあんなに表情出てなかったし、挑発に乗ってムキになる事もなかったし。っていうかあんまり居ないよ?美咲、挑発するヤツって。まあ、だいぶ人間らしくなったんじゃない?」
確かに今の美咲は、初めて会った時の美咲とはかなり違う。
それが俺を少し混乱させていた。
「何でアイツ、バスケ辞めたの?真由子は美咲が辞めたから合わせて辞めた口だろ?」
ネタを変えた質問に隆太は少し時間をおいてから口を開いた。
「はっきり言えば仲間外れだよ。まあ、あれは顧問も悪かったんだけどね。美咲と真由子の実力はこの前見た通り。だからって言って他の部員達が下手ってワケじゃなかったんだよ。それなりに皆、上手かったし。で、うちの学校は上級者が引退する時にキャプテンとかを指名していくんだけど、実力重視で美咲が4番、真由子が5番に選ばれたワケ」
俺は、雑誌の文字を追うのをやめて隆太の話しに聞き入った。
「でも美咲はあの性格だから全然チームプレイしようとしなかったんだよね。ついでに顧問が美咲と真由子の強さにいい気になってそれほど強くない相手の時にはあの2人を試合に出さないどころかベンチにも入れなくてね」
「それって相手にかなり失礼じゃない?」
状況をイメージして、俺はついつい口を挟んでしまった。