ソレデモワタシハアナタヲアイス
「それにしても高校入った時、よく女バスの先輩達に気付かれなかったよな。そんな強いヤツ入って来たら普通、教室まで勧誘来るのに」
もちろん悲しい事に俺にスカウトは来なかった。
「あの2人はツチノコだからね」
「…は?ツチノコ…?」
また話しが見えなくなって来た。
「あんまり試合に出させてもらえなかったって言ったでしょ?噂だけが大きくなって実際、試合に出てるとこ見た人が少なかったからね」
―――ツチノコ…―――
そんな呼び名、聞いた事があっただろうかと記憶をさかのぼってみる。
「って俺が勝手に今言っただけだけど」
やっぱり美咲と友達をやっているだけの事はある。
俺は、得意気に笑う隆太を無視して、また雑誌を読み出した。
「で、あとは美咲の何が知りたいの?」
隆太が遊び足りない様子で寄って来た。
「んだよ!気持ち悪いだろ!そんなに近付くなって!」
俺は、楽しそうに迫って来る隆太を全力で拒否した。
きっとこの時の隆太は、これから俺が取る行動を予想していたのだろうと、悔しいながらあとから気付いた。
もちろん悲しい事に俺にスカウトは来なかった。
「あの2人はツチノコだからね」
「…は?ツチノコ…?」
また話しが見えなくなって来た。
「あんまり試合に出させてもらえなかったって言ったでしょ?噂だけが大きくなって実際、試合に出てるとこ見た人が少なかったからね」
―――ツチノコ…―――
そんな呼び名、聞いた事があっただろうかと記憶をさかのぼってみる。
「って俺が勝手に今言っただけだけど」
やっぱり美咲と友達をやっているだけの事はある。
俺は、得意気に笑う隆太を無視して、また雑誌を読み出した。
「で、あとは美咲の何が知りたいの?」
隆太が遊び足りない様子で寄って来た。
「んだよ!気持ち悪いだろ!そんなに近付くなって!」
俺は、楽しそうに迫って来る隆太を全力で拒否した。
きっとこの時の隆太は、これから俺が取る行動を予想していたのだろうと、悔しいながらあとから気付いた。