ソレデモワタシハアナタヲアイス
―――空人と美咲が…?―――
正直、私にとっては予想外の事態だった。
確かに前より2人の仲は平和になったと思う。
美咲が今のように明るく笑うようになったのも空人のおかげだと思っている。
それでもあの美咲が、空人と付き合うという状況がどうもイメージ出来ない。
私は、取り残されたような気持ちになった。
「真由子?」
さっきから黙ったままの私に、空人が心配そうな声を出した。
「あ、うん。っていうかいつから2人そんな風になってたの?私、全然気付かなかったし」
私はあえてワントーン声を明るくした。
「いや、俺もよく分かんないんだけど、気付いたら体も口も勝手に動いてて…」
空人の声が心なしか小さくなる。
「体もって、空人、美咲に何したの?」
また電話の遠くから隆太の声が聞こえた。
「変な事は何にもしてないし!っていうか3人で電話でしゃべんの無理だから!」
空人は携帯を離して隆太に叫んでいるようだった。
正直、私にとっては予想外の事態だった。
確かに前より2人の仲は平和になったと思う。
美咲が今のように明るく笑うようになったのも空人のおかげだと思っている。
それでもあの美咲が、空人と付き合うという状況がどうもイメージ出来ない。
私は、取り残されたような気持ちになった。
「真由子?」
さっきから黙ったままの私に、空人が心配そうな声を出した。
「あ、うん。っていうかいつから2人そんな風になってたの?私、全然気付かなかったし」
私はあえてワントーン声を明るくした。
「いや、俺もよく分かんないんだけど、気付いたら体も口も勝手に動いてて…」
空人の声が心なしか小さくなる。
「体もって、空人、美咲に何したの?」
また電話の遠くから隆太の声が聞こえた。
「変な事は何にもしてないし!っていうか3人で電話でしゃべんの無理だから!」
空人は携帯を離して隆太に叫んでいるようだった。