恋と涙はリンクする。



「なる・・・顔、上げて・・・?」

今にも消えそうな湊の声。

でもあたしはその言葉に、

ふるふると首を振った。

「い・・・やだ・・・っ」

今こんな顔見られたら、

絶対失望される。

自分で起こした失敗なのに、

なに泣いてるんだって。

そう思われるのが怖い。

涙の雫が目から零れ落ちる。


< 288 / 335 >

この作品をシェア

pagetop