狼なんてこわくない
「紫音縁樹起きて」
紛れもなく母親の声。
二段ベッドの上で寝ていた弟はその音で驚いて起きたのか天井に頭をぶつけたらしくゴンという音だけ聞こえた。
「早く起きたらリビングに来てよ…大事な話があるんだから」
そう言い残すと私たちの部屋を出て行ってしまった。
紛れもなく母親の声。
二段ベッドの上で寝ていた弟はその音で驚いて起きたのか天井に頭をぶつけたらしくゴンという音だけ聞こえた。
「早く起きたらリビングに来てよ…大事な話があるんだから」
そう言い残すと私たちの部屋を出て行ってしまった。