恋のつぼみ
キーンコーンカーンコーン
ぁ、本鈴かな。

まだ予鈴かー。

教室はどこだどこだ?

ていうか仲いいこいるかなぁー

下駄箱で上靴に履き替え、クラス表示の紙の貼ってある場所へと向かう。

(どこだどこだ…ぁっあったー!川端羅夢あったー!)

クラスは四組。

「よし!教室がわかったところでさっさと教室にむかおうっと!」

ついた先は四組。

ずっしりと重たいドアを開けると、親友、平野真夢がわたしの胸へと飛び込んできた。

「わわっ…!!真夢どしたのっ?」

「いゃー、早く羅夢に会いたくなっちゃってね」

「それほんとー?」
「嘘って言ったらー?」

などとたわいもない話をしながら机に向かうわたし。
席は一番後ろで先生から目立たなそうなラッキーな場所だった。

隣は誰だろう…?

少し気になって横を見てみたけれどどちら側にも生徒は座っていなくて。

案の定誰なのか分からなかった。

しかしこのクラス、妙ににぎやかだ。

一年の時のクラスもうるさかったけれど、そのうるささとこれとでは、またなにか違っていて。

クラスを見渡せば、あたり一面ギャル、ギャル男…!
中には地味な子も少しはいるが、それは本当に少し。
女子はほんの2年でありながら、パンツが見えるのではないかと思われるぐらいスカートを短くし、一方男子は不自然なぐらいの下げパンをしている。

おまけに、みなさんご覧の通り、髪を染めているわけで。

(あーだからか。クラスに入ったとき妙にかがやかしかったのはこのキラキラした頭だったのか…)

やっと気づいた

わたしには、このクラスは向かないのだ。
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