最初で最後
気付けばあたしは病院にいた
目を開けるとそこには
お母さんとお父さんがいた
「!!美咲……よかった……」
「………………お母さん」
「美咲。先生にも病気のこと
言ってないんだってな?」
「…………」
「どうして?なぜ病気のことを
言わないでいたの?」
「…………」
「まぁ、今日はいい。疲れてる
だろうから、今日はこれでおしまいに
しよう。美咲、2日ほど入院だ。」
「…え?!」
「しかたないだろ…?」
そぅ。あたしは病気なんだ
心臓が弱くて…すぐ倒れる
なんでみんなに言わなかったのか
理由は、差別されるのが嫌だった
特別扱いされるのが嫌だった
みんなとおんなじように
生活したかったから…………