泣かないで







『羅夢の……泣き顔好き、だけど………今は、泣かないで…』



『なっ……何馬鹿な事言ってるの……!!今はそんな場合じゃないでしょ!今、救急車呼ぶから…っ!!』



そう言って、携帯を取り出し
【119】と羅夢が打つまえに、私は羅夢の腕を掴んだ。



『なっ、何するの!?』



予想通り驚く羅夢に私は、



『この……ままが…いい…。』



と呟いた。



『いいわけないでしょ!!』




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