甘い香り
プロローグ
その気持ちは、既に
中学に入る前から芽生えていた。

少し年が離れたお兄ちゃん。

頭がよくて、スポーツ万能。

優しくて、カッコよかった。

お兄ちゃんはあたしの自慢だった。


両親はいないけど、
あたしにはお兄ちゃんが
居れば充分だった。
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