甘い香り
だけど一応高岡くんに訊いてみる。

「だって。どうする?」

「あー…ごめん。
最初に約束してたから。
また今度な。」

「解った、またね。」

愛美が去っていく。

約束していた、
というのは高岡くんの嘘である。
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