甘い香り
…と、いきなり腕を掴まれた。

(え!?)

振り返ると、叔父さんが居た。

「涼香!!涼香じゃないか?」

「ごめん、叔父さん!!
今話してる時間無いの!!
涼…お兄ちゃんが
居なくなっちゃった!!
探さなきゃ!!」

「こら、涼香。
ちょっと落ち着かないか。
涼太から話は聞いているから。」

「何でそんなに
落ち着いていられるの!?」

「いいから落ち着きなさい!!」

一喝されて、あたしは泣き崩れた。
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