甘い香り
夕方、俺は藤村の鞄を
自宅に届けるため、
机の中身を鞄へ移していた。

明日でいいと言われたが、
鞄が無いとやはり困るだろうから。

(編入初日に授業受けず
帰るやつも珍しいな…。)

俺は藤村のことが気になった。

(これから、仲良くなるとしよう。)

俺はそんなことを考えながら
教室を後にした。
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