甘い香り
僕は少し恥ずかしかった。

やはりもう大人なのだし、
男だから強くありたい。

しかも涼香には
見られたくなかったから、
別の話を切り出した。

「叔父さんこそ、会社順調?」

叔父は今、複数の会社を興し、
新進気鋭の若手社長として
注目を集めているのだ。

「あぁ。上手くやっているよ。」
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