甘い香り
perfume14
僕が目を覚ますと、隣には涼香が居た。

「…涼ちゃんの馬鹿。」

「ごめん…。」

「もういいよ。はい、携帯。」

涼香は僕に携帯を返してくれた。

どうやら預かっていてくれたらしい。

「…ん。ありがと。」

涼香が携帯を僕に渡しながら

「でも、その代わりに告白の答えでも
聞かせてもらおうかな?」と言った。

「それはさっき言ったでしょ。
兄弟でそういう事する気は無いって。
…どうしても、僕じゃなきゃ嫌なの?」

「…嫌。
涼ちゃんがいいの。」

「それが、色んな人を傷つけても?
そうする事で、皆が離れていっても…?」

「…うん。覚悟は出来てるよ。」

僕はため息をついた。
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