甘い香り
「ところで、さっき
何を話していたんだい?
付き合うとか聞こえたけれど。」

(聞こえていたのか…。)

「…あ、あのね。
あたし、今日告白されて、
付き合おうかどうしようか迷ってて、
お兄ちゃんに相談してたの。」

涼香がとっさに嘘をついた。

「…そうか。」

叔父が何の疑いも持たなかった事に
僕はホッとしていた。
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