短編小説の集い。
 

「なーつ。おっはよ」

「おはよう、えり」


僕らは高校2年だった。いつも二人でバス停まで歩き、バスに乗って学校まで向かっていた。

決して大きなバスではないが、乗る人は少なく、いつも貸切状態だった。

でも座る席はいつも決まって、後ろから二番目の左側の二席。

えりが窓側で、僕が通路側。


えり曰く、バスの左側から見る景色は絶景なんだとか……。
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