短編小説の集い。
笑うブランコ《ホラー》
とある公園には、とある噂がありました。
子供達が遊戯で遊んでいると、一緒になってブランコが笑うのです。
誰もいない筈のブランコはキイ……キイ……と軋む音をたてながら、まるで子供が遊んでいるように揺れるのです。
それを見た子供達は怯えて逃げだしてしまいます。
それを見た子供達は揃って、同じ事を口にします。
「ブランコが笑った」
あはははは。あはははは。と楽しそうにブランコが笑うそうです。