短編小説の集い。
 

ぎゃーー!! ブランコが笑ったー!!


目の前にいた子供達は泣き叫びながら、そそくさと立ち去って行きました。

少女は心がしゅんと寂しくなりました。


ただ、ブランコで遊んでいたのに……


少女の目がじんわりと熱くなり、大粒の涙が溢れだしました。


そんな……そんな……


だけど、少女に構わず隣のブランコの子は笑いました。


あはははは。あはははは。


声だけで満面の笑みと分かるような明るさは、少女に勇気づけるようでした。


一緒に遊ぼうって言おう。


少女は泣きじゃくる顔を手で拭い、心の中で決めました。


「一緒にあそ……ぼ?」
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