僕が出来るまで。
「…よ…よろしく…。」




僕は戸惑いながらも挨拶を返すと彼女は僕の隣の席に座った。







僕は一度オルガンの方を向き、その後恐る恐る振り返って彼女の横顔を見てみる。






すると僕らはちょうど目が合い、彼女は再び僕に笑顔を見せてくれた。






僕はすぐさまうつむき、机の上に顔を伏せてしまった。







なぜなら…僕は思わず泣きそうになりかけてしまったから…。






いじめられ始めてからちゃんと僕を1人の人間として見てくれた女の子…






僕は少しの間そのままで涙をこらえると日常に戻っていった。


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