僕が出来るまで。
いじめは藪から棒に僕の身に降りかかってきた。






しかし、男子とは普段と変わらず仲が良く、女子からは避けられる…という状況のようなので僕は女の子からのみいじめを受けているようだった。








なので日常は変わらず男友達と遊び、習い事に行く日々が続いていた。






しかし、いじめは徐々に表面化していく。









陰口の回数も増え、だんだんと誰の耳にもはっきり聞こえるような声で陰口を言われるようになってきた。







そしてそのストレスのせいか体の弱かった僕は体調を崩し、学校を少しずつ休むようになってしまった。









｢ねぇ…大丈夫？学校で何かあったの？｣






と、母親の心配する声が布団にくるまる僕に聞こえてきた。










｢…大丈夫。眠いから…寝かせて…。｣








僕はそのままの状態でやるせない声を出して返事をした。








いじめられている事は自分の口から親には伝えていない。






経験がある人はわかるだろうが、とても恥ずかしい事だと思うし、親に心配はかけさせたくないので｢いじめられている。｣などと口になど出せないのだ。

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