不器用なカノジョ。
と、そんなこんなで迎えた学校祭当日。
「あーあ~…
俺も学校際楽しみたかったよー…」
純がボソッと呟く。
「俺もー…
まあけどさ、明日は1日遊べんじゃん?
だから我慢しよーぜ」
な?と、言って純の肩をポンッと叩く。
今日は俺も純も健、慎太郎も店番の日なのだ。
だが学校祭は2日間行われる。
だから、明日は自由。
「お前らぁー!
もうすぐ開店だぞ!
そんなところでサボるな!」
「うるさい、健!」
「うるさくねえ!」
「いや、うるさいっ!」
相変わらずだな、健も純も。
いつも言い合ってさ。
オラに元気をわけてくれー!
「完成度低っ!」
「なっ!?」
横を通り過ぎる慎太郎に笑われる。
ちくしょう。
心の声が思わず出ちまった。
それを慎太郎に聞かれるとは!
何より似てないとは何事だあぁぁあー!!