不器用なカノジョ。
『俺が…余計なこと言ったから。
だからアイツ…』
キョンちゃんの言葉がつまる。
「どういう…こと?」
『アイツに千尋のこと助けてくれ、って…』
「キョンちゃん…」
キョンちゃんもバカだけど。
でも、俊輔もバカだよ。
誰も助けてほしい、なんて言ってないじゃん。
「じゃあ…俊輔はうちに来る途中で…?」
『そうらしい。
自転車で信号渡ってたら信号無視してきた車と…』
「そんな…」
頭はパニックで。
でも、思うことは1つだった。
「病院…」
『え?』
「俊輔がいる病院…どこ?」
思ったこと。
それは…
俊輔に会いたい。