不器用なカノジョ。
ひろが学校休み…か。
もしかして昨日のが原因か?
俺、ひろのメンタルに響くようなこと、言ったんだろうか。
「健、ひろのメアド、知ってるか?」
「え、まあ知ってるけど」
「教えて」
そう言うと健は俺をじっと見つめる。
「…ヤだ」
「え?!なんでっ!」
隣で見ている慎太郎は後ろを向いてクククッと笑っている。
その姿がムカついた俺の手が勝手に
「……いたっ!
叩くな!」
慎太郎の頭を叩いた。
まあ、慎太郎はとりあえずほっておいて。
「教えろよ」
「ヤだよ」
「だから、なんで?」
「そんなの決まってるだろ」
何が決まってんだっつーの!
「俺、1番のライバルは新田京太だと思ってるけど。
だけど、2番目のライバルはお前だからな」
な、なに?!
健よ、お前はそんなことを言うのか!
「ちっせー男だな」