不器用なカノジョ。




それからDVD鑑賞をするはずが、

話が盛り上がり、雑談で1時間が潰れた。



話を聞けば聞くほど、

『新田京太』という人間は爽やかで、カッコ良くて。


ひろが惚れるのも仕方ないかな、

なんて思わされた。



「よっしゃあ!

やっと昼メシ~!」


と、テンションが高いのはもちろん、慎太郎。



「悪いっ!今日、俺パスで」


「はっ?!またかよ?

最近、多くね?」


「うっせ。いーだろ、別に」


俺は慎太郎に睨まれながら教室を出た。



もちろん、行き先は図書室。

今日はひろは休みだから、

先生とサシで話せるはず。


ま、先生が図書室に来れば、の話だけど。







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