不器用なカノジョ。
「俊輔?
大丈夫か?」
「何が?」
「いや、顔色…悪すぎ」
慎太郎が俺の顔を指さして言う。
「お前、熱あんじゃね?」
「やっぱそう思う?
なんか頭痛くて体が重いんだよなー」
さっきから寒気もするし。
「昼飯食い終わって、
どっか行ったかと思ったら元気なくなって帰って来るし?
そんでなんだよ、熱ある、って。
何があったんだ?」
「別に…
どっかで風邪もらってきたのかもな」
あー…ダメだ。
頭痛ヒドくなってきやがった。
「悪い。
保健室行ってくる」
「1人で行けるかー?」
「おう。多分」
仕方ない。
5時間目はサボろう。
そう決めて保健室に向かった。