不器用なカノジョ。





「微熱…どころの話じゃないな」


「…ですね~」


体温は38度ピッタリ。



「どうする?帰るか?」


「いやあ…とりあえず寝ます。

つーワケでベット借ります!」


と、振り返ったところで…



「あれ?先客いたんすね」


「ああ、千尋だよ」


「…………え?」


思わず瞬きを超高速でしてしまった。



「なんでそれ、先に言わないんっすか?!」


自分の声が頭に響いて顔を歪めた。



「言う必要あった?」


「いやっ!あるでしょ!」


もしかしてキョンちゃん、俺の反応見て楽しんでんのか?

だとしたら、許せない!







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