タイヨウとヒマワリ

「あんたのせいで私はホットミル…「それに、ツキって呼んだら絶対来てくれるし…ね?」


“ホットミルク飲めなくなったんだから!!”


1番の怒ってる原因を言ってやろうかと思ったのに…



本日三度目。

彼に声を被せられた。

無邪気な笑顔と一緒に。




空は…ずるい。

私…空のその顔がすごい好きなんだ。

作ってない本当の顔。

空は…知ってか知らずかたまにそんな顔をする。




「…だからさ、そんな怒ってないで機嫌直してよ。」

さっきまでネクタイを結んでいた手で私の頭を撫で、優しい声で言ってくる。


その仕草も好き。



やっぱり。
私が怒ってるの分かってるじゃん。

誰のせいで怒ってると思ってるんだよ。

「もう…いいよ?」



口から出たのは思っているのと逆のこと。


だって、あんな好きなことばっかりされたら、許すしか…ない。




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