紅い涙
「お前なんか私が殺してやる!!!!」


死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね

「地獄へ逝けーー!!!!」


校舎から漏れそうな程の大声で叫び、肩で息をする。
佳代は、動揺せずにナイフを床に投げ捨てた。


「ー!?」

「…私を殺したいのなら、それで殺しなさい。でも、その前に私の話を聞いて…」


佳代が一歩私に近付き、大人びた口調で話す。
私は返事の変わりにナイフを拾い、佳代をジッと睨んだ。


…今更、言い訳。


そんな事を心の中で呟き、軽く溜め息をつく。


「…まず、私は星歌を殺していない。大事な友人を殺すはずない……」

「冗談はよしてっ!!」


大声で、佳代の話を遮る。


「…だって、あなたは事件について色々知ってんでしょ!?何で知ってんのよ!星歌を殺したからで…」


パンッ!!


言葉の途中で、渇いた音が大きく響いた。
その音と同時に、鈍い痛みが頬を走る。


「疑心暗鬼で妄想を膨らますのもいい加減にしなさい!あなた、星歌の親友なんでしょ!?冷静になりなさいっ!!!」
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