月姫物語
「さ、昨夜・・・書物の読みすぎで、寝不足なのです。」











「寝不足?」










言ったからには、やるしかない!!









じっと前から、その美しい顔を見つめる。











「それ故、頭がはっきりといたしません。この状態で、宴に出てもたいした歌も詠めず、父上様と母上様にご迷惑かけることになってしまうと・・・」












「そう、でしたか。」











母上様がポツリと言った。










次の瞬間、母上様はにっこりと笑った。











「なるほど。書物の読みすぎ・・・。では、貴方がどれほどの知識を身につけたのか、楽しみにしておりますよ。月子。」
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