月姫物語
しかし、どんなに五感を済ませても、気配を感じ取ることはできなかった。











そして、桜の木の影から静かに姿を現す。











「っ・・・」









塀に刺さっていた6本の矢。










すべてが、月姫の前で消滅していった。










「なんだというの・・・」












昼間の昼下がりであるというのに・・・











月姫の周りには、いやな風が吹いていた。
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