月姫物語
「この音色っ!」












そう思った瞬間には、もう駆け出していた。












大通りなど見向きもせず駆け抜けた。












呼ばれている、そんな気がして。














ザッ












はずれにかかり、人っ子一人いない場所。











そこで、月姫は足を止めた。












周囲は・・・武装し、刀を持った十五人ほどの男に囲まれていた。
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