月姫物語
それから、だんだんと敵を殴り倒していく。










最後の一人の首筋に、扇を強く当てると、その男も倒れた。












「ふぅ・・・何故、わたくしを殺そうと?」










一人でポツリとつぶやく。











「見事。月姫。」











その低い声が、背後で聞こえた瞬間、首筋を強く打たれた。











「あ・・・・・・」










悔しく思いながらも、崩れ落ちる体。









それを、支え抱き上げる男の姿を意識の片隅で捉えた。










わたくしが気がつけなかった。















貴方は・・・ダレ?
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