月姫物語
『我が孫、蘭月よ。そなたに頼みがあって参ったのだ。』












すこしして、白王様が口を開いた。












「わたくしに力になれることなれば、なんなりとお申し付けくださいませ。」












「私の支えとなっていただきたいのですよ、月姫。」













横の青年が、微笑みながら言った。












眉をひそめると、白紅様が口を開いた。











『夜の支えとなり、物の怪よりこの地を護ってほしいのだ。』
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