月姫物語
それが、物の怪。
「それが、鷹匠の山にまで標的となり始めました。物の怪とはいえど、その総大将に当たるは、白月花の御一族に勝るとも劣らない黒狐の一族。手出しは出来ませんでした。」
「そこで、我が祖先が白月花の長と破れぬ契りを交わしました。鷹匠を物の怪の手より、守り神聖を保つことに手を貸したなれば・・・」
黒髪が揺れる。
なんとなく察してしまった。
わたくしがここへ呼ばれたわけを。
体が・・・崩れた。
「それが、鷹匠の山にまで標的となり始めました。物の怪とはいえど、その総大将に当たるは、白月花の御一族に勝るとも劣らない黒狐の一族。手出しは出来ませんでした。」
「そこで、我が祖先が白月花の長と破れぬ契りを交わしました。鷹匠を物の怪の手より、守り神聖を保つことに手を貸したなれば・・・」
黒髪が揺れる。
なんとなく察してしまった。
わたくしがここへ呼ばれたわけを。
体が・・・崩れた。