月姫物語
ひらりと身軽に、飛び、衣を翻す。











そして、3匹の白狐の前に跪いた。










「わたくし、紀月子。紀家の姫。そして、白月花一族の姫として・・・この世を守る運命にあるのであれば、この身のすべてを捧げ、運命を全うすることをここに誓いまする。」













そして、夜様の方を向いた。











「貴方様を、命を捧げお守りいたします。ですから・・・わたくしにもできることがあればっ!!」













ふわりと、腕を引き上げられる。










「命をかけて守るは、私ですよ。月姫。」












「ということで、白王様。月姫は頂きますゆえ。」













『蘭月を頼む。夜。』












そう言って、三匹は、銀色の光を残して、消えた。
< 49 / 60 >

この作品をシェア

pagetop