月姫物語
「母上様!!ちょっと、母上様はどちら?」











「月姫様っ。なんですか、そのはしたないお召し物は。それに・・・」










廊下で、女官たちが平伏す中で大きな声を出す。










重が、わたくしのそばに立ち説教を始める。










「家を無断で出た仕置きは後で受けるわ。それより・・・」












目の前に桜とともに現れた姿に、言葉を止める。










普段にない美しさ。威圧感。











人間でないもの。
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