月姫物語
ふっと顔に微笑をたたえた。












「父上様、母上様のおわすこの都が。」











「雅であり、華やかであり・・・尚且つ、活気に溢れるこの都をわたくしは愛してございます。」













「わたくしはこの都を護りたいのです。」











暖かな沈黙が流れた。










それを破ったのは、母上だった。












「母の子に生まれ・・・苦労をかけるな。」
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