月姫物語
「紀様。失礼致します。」











その言葉と共に後ろに動く気配を感じ、次の瞬間に夜は月姫の隣に座っていた。












なんという身のこなし。











「月子、夜と知り合いなのか。」











匡章が興味深そうに言った。











「少しお話した程度です。知り合いなどではございませんっ。」











つーんとそっぽを向き言い放った。











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