月姫物語
真の姿
その日の昼下がり。
内裏から少し離れた、貴族の屋敷。
桜吹雪がおきるなかで、ひそかに塀を乗り越え、人通りの少ない道に出る。
十二単なんて重いものは、着ず、軽やかで・・・
柔らかい衣。
少し裾が長いのは気になるが、ま、よしとしよう。
黒髪を高く括ると、そのまま桜とともに風の速さで走りだす。
彼女の名は・・・
紀月子。
内裏から少し離れた、貴族の屋敷。
桜吹雪がおきるなかで、ひそかに塀を乗り越え、人通りの少ない道に出る。
十二単なんて重いものは、着ず、軽やかで・・・
柔らかい衣。
少し裾が長いのは気になるが、ま、よしとしよう。
黒髪を高く括ると、そのまま桜とともに風の速さで走りだす。
彼女の名は・・・
紀月子。