仮面の君
「うあーっ!やっばい、この言葉言われたい」
自分が言われた訳でもないのに胸がきゅーんとする。
なんなんだ!この人は。
悪魔だ天使だ魔法使いかもしれない。
わたし、佐中唯。
高校生。
今青春の真っ只中を紙の中である架空に人物に想いを寄せている。
遠回しに言ったけれど簡単に言えば、少女漫画の人物に恋したなんとも淋しい女子高生。
ベッドにねっころがり、幸せな一時。
この時間は誰にでも邪魔されたくない乙女タイムだったり。
だが……。
ガチャ
邪魔する奴も居るわけで。