私を愛して
――――――
今、俺は家にいる。
ホールでルジルと大喧嘩し、連れ戻されたのだ。

 

俺は家のグランドピアノの椅子に着くと、適当に音を引いていく。


ジャンバンジャーーーン!


 「パンプ…怒ってるのはわかるけど、ちょっと落ち着いて頂戴。あなた、今日は特に荒れてるわ」



あ~~!!


言われなくても荒れてるさ!


 俺は荒れてるとピアノをめちゃくちゃに引く癖があるからね!






どうせそんなお子ちゃまさ!



 「悲しいわよ、パンプ。ルジル・ランドはライラで一番のアイドルよ、。界を変えたとまで言われてるわ」

 「はん!ライラ1の音痴野郎だね!奴は。どうやったらドの音を1オクターブ上のシに間違えられるかね!聞いて見たいさ」



いつもいつもサビで間違えやがって!!

毎日毎日苦労して作った俺の曲をバkにしてんのかよ!
 俺の曲は、サビが一番良いのになぜそれをあいつははずすんだ…!


バーーーン!!


 「パンプ…あなたらしくないわ。まるで別人よ?酔ってる?」

 「いや……スランプさ」

 「まあまあ。明日にはご機嫌を取り戻すわね」

 「ああ!その通りさ!明日には3ヶ月で忘れられる流行歌を書いて作るのさ!その間にジャンは歴上に残る世界有名な曲を作るってね」




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