私を愛して
天使は少年に恋をする
「パンプ!」
「…なんだ?ルシファ」
いったいなんなんだ…
今俺は誰とも話したくないんだ。
こんなに俺は悲しみにひたってるっちゅーのに。
「あちらです、レディ。あれがパンプ・スリーチャーです」
“あれ”?!?!
この俺をアレだと?!失礼にもほどがないか、ルシファ。
「ありがとう」
いったいなんなんだよ。
俺は憂鬱な気持ちで後ろをふりむいた
十分な身のこなし
天使のような微笑
栗色の髪
緑の瞳
…完璧な女性だ。
「あなたがパンプ・スリーチャー様かしら?」
だされた声は充分に訓練された声…
俺が好きな音楽の声。
彼女の声が頭に響き、それが音符になって曲を作る。
「お…おい、ルシファ!野次馬は入れるなってあれほど言っただろう?!」
俺は女性を差し、ルシファに怒鳴りつけた。