私を愛して
天使は再び籠へと戻される
「ラヴ!もう無理だ、閉園だってー……………ラヴ?」
ラヴ?
どこに行ったんだ?
・・・?
もしかしたら、隠れて驚かそうとしれるのかもしれない。
ちいさな希望を抱いて、ぐるりと一周する。
いない…
俺は探そうと、震える足で一歩を踏み出す。
ーカチャ
「これー…」
~鈴がついてるのはいい~
~鈴?じゃあ、コレじゃない?~
~ピンク色がいい!~
~じゃあ俺もピンク~
~男性がピンクって…~
「どうして…?」
ラヴがほしがってた
あの指輪のネックレスじゃないか
なんで
このネックレスだけで落ちてて
彼女がいないんだ。
「…ラヴ?」
俺のラヴは
「ラヴ…」
どこにいるんだ
「ラヴ!ラヴ…!」
「いた!パンプ!もう逃がさないわよ!」
エバは俺の手を取る。
違う。こんな手の感触じゃない。
エバを捜し求めてるんじゃない。
俺が探してるのは
たった一人
レディ・ラヴだ。
エバの手を払いのけ、必死にあたりを見回す。
「ラヴ~~~~~~!!!!」