私を愛して
―――ravu side

 「鈴がなるよ~…レディ・ラヴー…」

 「?シルト?その曲は…」

 「きゃっ!ラヴ様?!あたしてっきりひきかえ間にいるのかと…」

 「その曲は何?」

 「パンプ・スリーチャーの新曲、“レディ・ラヴ”ですわ」




パンプのー…


~シルトでておいで。のように自分の曲がほしいわ。~

私がポソッとつぶやいたー・・・





 「庭番のマジーったら、レディー・シルトはどこにいるー…♪って替え歌で歌うんですよ。だから私はこう答えるんです。ここよマジー ここにいるわ どうして気付いてくれないのー…?♪って」


パンプ…



 「パンプにしては長曲なんです。しかも本人が歌っててたしか7分くらいあって。
全然飽きないんです。聞きますか?ちょうどMD持ってるんです。」


パンプが私を探して作った曲ー…



私の最後のわがままー…


 「っええ…聞かせて…!私…幸せ者ね。とってもとても幸せだわ」

 「プリンセス…今日は本当におめでとうございます。では、流しておきますね」



カチャカチャッとなるレコード。

それと同時にしまるドア。

私は椅子にもたれ掛かった。


 いきなり消えた彼女 その名はレディ・ラヴ


 俺はレディ・ラヴを探して部屋を後にする


 彼女と共に歩いた道


 思い出をたどりながら俺は彼女を探しに街に出る


 やあ 金髪で蝶のような少女を見なかったかい?

 いいや見てないよ


 そう言われるたび俺は落ち込む


 甘えん坊でおてんばですばしっこくて

 まったく何も知らないカノジョを

 俺は毎日探し続ける


 ラヴ   ラヴ


 鈴がなるよ 早く着てくれ レディ・ラヴ




< 75 / 81 >

この作品をシェア

pagetop