私を愛して
パンプー…
あなたの声
久しぶりに聞いたあなたの声。
私の目の前は、だんだんゆがんでくる。
そして、ポタポタと、ウェディングドレスが濡れてゆく。
指輪に彫られた言葉
愛してる。
私もよー・・・
「続きはないのかしらー・・・?」
私はガチャガチャとMDプレイヤーを触る。
もう終わりかしら?
「いつからなのだったのだろう
彼女がわたしからわたくしに変わっていたのを」
パンプーーー…?
私は振り向く
「ラヴー…」
そこには息を切らしてスーツを着た彼がいたー・・・
「パンプ…」
私は何も気にせず彼に抱きつく。
―――ガチャン―――
いつ気付いたかな
彼女がわたしからわたくしに変わっていたのを
「もうこの曲は必要ない」
そういって曲を止めるパンプ
「パンプ…パンプ…」