殺し屋

「それに暗いの怖いんですよ!!悪いか!!」


「だったら火点けろよ」

「火点けたら、誰か来るじゃん」


「無人島だから誰もいねーよ!!
獣は火怖がるとか言うし。大丈夫だろ」


「てか、いつ、誰が、火を消したんですか?」


「誰だろ。じゃあ点いてる設定でいくか」


「はい。てか一向にストーリーが進まないので、さっさと朝にしていいですか?」


「おまえはそんな神業もってんのか
すごいねー」


「いい加減、このシチュエーションも飽きてきたし」


「おまえと付き合う男はさぞ苦労するだろーね」


「うちなんかと付き合う、マニアックな男なんていませんよ」


「そこは自分で言うことじゃないでしょ!?」


「はいはい。てか馴れ馴れしくおまえとか言わないで下さい。
言っていいのは伊丹だけです」


「何気に伊丹好きなんだね」


「伊丹は孤児だったうちを拾ってくれて、育てくれた人ですから。嫌いではありません」


「なんか無駄に空気重くするなよ!!
こっちは『あーそう…』ってしか言えねーよ!!」


「言わせねーよ!!」


「いちいちパクるね。君は」


「君とか上から目線やめて下さーい
やっぱおまえでいいや」


「意思変更するの早くね!?」


「ボルト並みでしょ?」


「そんなに早くはないけどね」


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