殺し屋
漫画でよくあるような、捕まり方をした。
ロープでぐるぐるに縛られた。
「どうする、弟子」
「どうしましょーか」
「格闘技でも習っときゃよかった」
「なんか特技とかないのですか?」
「声まねぐらいだな。怪盗キッ〇並みだぞ。でもここでは何の役に立たない」
「日常の中でも役に立たないと思いますけど」
「ズバッと切るね」
「ここで強盗たちを撃破しないと、うちたちは殺されますよ」
「その前に何で強盗がここにいるんだよ」
「知らないけど、つか興味ないけど、つか、どうでもいいけど、チャンスです」
「そうだな
あとズバッと言うの、やめようか」
「ぽんこつ太郎は怪盗キッ〇並みに声まねが得意のですよね?」
「ああ。それがどうした?」
「じゃあ、あのボスらしき人の声をまねてみて下さい」
「何て言えばいい?」
「『エスカルゴー!!』でお願いします」
「何故にエスカルゴ?ま、いいや。」
『エスカルゴー!!』
言った瞬間、何故か強盗たちが騒ぎだした
「ボスがエスカルゴを欲してるぞ」
「エスカルゴを調達しろ!!」
と口々にいい始めた
「これは…」
呆然と見つめるぽんこつ太郎に、弟子が言った
「上下関係を利用したやり方です
あなたのまねまねの能力と」
「悪魔の実、食ってねーから」
「私の格闘で…」
「でもロープで縛られてるじゃん」
「こんなもの…ホワッチャー!!!!!!」
ブチブチという、すごい音をたてて、ロープは切れた
「さ、ぽんこつ太郎も早く!!」
「出来るか!!!」