殺し屋
夜。一人で弟子は帰っていた
すると、後ろから声をかけられた
振り返ると、ぽんこつ太郎がいた
「あなた、生きていましたか」
「あんたのおかげでいらぬ苦労をかけられたよ」
「それはどうも」
「別に誉めてねーから」
「で、何のよう?」
「暗いのが怖いんだろ?
俺が家まで送ってやるよ」
「そしてうちと合体したいと?」
「おまえ高校生だよな?なんちゅう発想してんだよ」
「今時の高校生はみんなこんな感じですよ」
「マジかよ」
「ホワッチャー!!!」
また、ぽんこつ太郎にアイアンクローをした。
が、今度は寸でのとこでかわされた
「何回も同じ手を喰らうかよ」
「死ねば?」
「そんな冷静に言うなよ!!」
「うちはあんたを殺さなかったら、一人前の殺し屋になれないの」
「グロテスクな発想だな。おまえ本当に高校生?」
「気分は四十代よ」
「どんな気分だ。
つか、四十代でもそんな発想しねーよ!!」
「こりゃあ参った参った!」
「芸人にでもなりたいわけ?何そのノリ」
「油断するな!!」
今度はポップコーンを投げた
「殺す気ねーだろ!!」
「ポップコーンみたいに、内臓も弾けないかなぁ~と思って。ダメだった?」
「ダメだった。わかりにくい」
「チッ…じゃあ今度は何の武器にしようかな」
「いや、お前の方が油断してるだろ。人のこと言えねーじゃねーか」