アナタだけのお姫様

 ……どうせ、どうせ皆羨ましいんでしょ?


 ひなと居るあたしの事とか、お金持ちなところとか、車とか……。


「……それがどうしたの?」



 そんなあたしの考えをよそに、ひなはポカンとしている。


 全く意味が分かってないって感じ……


 でも、そんなひなの発言に周りの子もポカンとしちゃってた。



「どうしたのー!? 朝の会始めるよー!?」


 静けさを破ったのは、いつの間にか教室に入っていた先生の声だった。


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